6、廃業続く理容店
、今後どうなるのか?

乱立が続く美容店と違い、理容業は後継者不足で廃業される店が増加ぎみ、これからもこの傾向は続く
でしょうね、いよいよ営業店の平均年齢が市内で60歳を超えるようになってきた、従業員がいる店も減少、主に夫婦で仕事
をされている店が殆どです、軒数が少なくなれば良いように思えるが意外とそうでもない、美容店の乱立、男性客の
理容店離れ、若い男子が美容志向になっているのも確かです、顔そりやアイロン技術という高度なテクを持っているのに
正に宝の持ち腐れ状態、何とか理容業を復活、再注目されるべく全理連もやっきになっている

しかし地味な感じもするが80歳を超えて現役でばりばり仕事されている方もいて、かなり頑張ってみえますね、僕ら
60歳ぐらいだとまだ中堅どころって感じかな、特に常連さんともなると30年組も来られています、美容界では考えられない
ところ、一旦一つの店に落ち着いたらそう簡単には変わらないのが理容店のお客さん、美容とは相当違います、前にも
述べたように店舗軒数が理容と美容ではうんでんの差があります、

美容店10軒に対して理容店は一割にも満たない状況、特に郡部の理容店は激減傾向、何時廃業に追い込まれるかの
状態、村に5軒もあった店がいまでは1軒あるかどうか、在宅理容、老人ホーム出帳理容、まだまだ無くてはならない業種
だとも感じます、特異性としては顔そりができること、此処が美容と違う利点、エステ、アイロンコテパーマ、軒数が少なくなって
いるので将来光明を灯す可能性を秘めている仕事とも言えよう、

やる気さえあれば老年になっても働いてゆけると感じますねぇ〜、問題は高齢になり、やる気の減少等、此処さえクリアーできれば
若者の髪型に付いてゆないと言っていては前に進めず仕舞、これは色んな個人店舗にも言える、60代は熟練世代、まだまだ
これからの仕事だと感じます、まず60歳を過ぎれば体力、気力、精神力、それに運動不足も相まって健康の維持ができなくなり
廃業される方も多いと聞きます、70歳前後が決断の狭間、そして新技術に対するやる気、若者のヘアーに対応できないという
のがネックになってくる、でも若者でもアイロン技術は美容では無い、それもある程度の熟練したおっちゃんの方がええよという噂も
若者間で広まっているからまんざら捨てたものでは無いと思いますねぇ〜っ、、

では理容店は今後どうしたら復活するのかと言えば次元の違いがある、構造的不況化にある理容界、例えば40年前空前の
不景気に見舞った理容業、グループサウンズの登場で若者の長髪志向が流行になり、苦しい立場にあった、
、その中でロック、リーゼントブームでアイパーたるものが出現、窮地を救った、そしてまだまだ美容店に男性がゆくという
風潮が無かったため、相当な利益を上げていたのは確かだったと言えます、そして次に清水健太郎が歌った(失恋レストラン)など
から媒体を通じてパンチパーマが登場、野球選手もオフにはかけるようになった、その代表的選手がパンチ佐藤でもあり、横浜
ベイスターズの三浦選手、総体的に野球選手は短髪が多かったところ、少し伸ばしてアイロンパーマをかけるブームともなった


7.理容店主の嫁不足、

然の事ながらこのような問題は起きている、専門学校の女性生徒は激少、いままでの傾向では夫婦で営業されている人が
多かった、奥さん探しの理容店主はもの凄く難しい状況に立たされたのは言うまでも無い、それで美容師免許を持っている
奥さんと結婚するケーズも増加してきた、、一般の女性も結婚してから専門学校へゆき修行をされる方もみえます、
他の世界からサービス業につかれるのは相互の理解が中々難しい点もある、接客業だけに同じ
業種で苦労を重ねた人は理解という点に関して全然違うところがあるようですこれも構造的魅力に欠ける理容業、若者の
美容業志向はいまでも続いている、

野球でいえばパリーグが理容、セリーグが美容といえるでしょう、音楽ならニューミュージックが美容、演歌が理容、そんな
相互関係ですね、高度な技術を持つ、理容は暗の存在で人気の美容が明の存在、野球など地上波でやれば人気もでるが
パリーグは殆どケーブル、スカパー、BSの世界、これでは人気も今一、でも全体では人気選手もいて報道されることもあり、
その距離は縮まってきているのは確か、こつこつ地味にやっている理容業、陽の目はあるのか?

8.理容業に将来性はあるのか?

これはテレビなど報道関係の注目度に関連があるように見える、例を上げると[昨今乱立する美容店に比べ高度な技術を持つ、理容
店が注目されているなどとの報道がでれば理容、美容の人気度バランスも少しは変わって来るように思えます、それに値する技術があって
の話ですけどね、それと景気の動向も大いに関係してくるようだ、何から節約するか、2ヶ月に一回いっていたが不景気で3ヶ月に
延びている、全理連のやる気の無さも問題、過去、アイパーブーム、パンチブームを起こしたのも全理連の力が大きく働いていたことは
確か、全国から組合費を集めるのであれば有意義な使い方をしてもらうのが善作、

その全国理容連盟も徐々に会員が減りつつあるのも危惧されるところ、このままでは崩壊する可能性もある、組合員も多少なりに
疑問を抱いているのも実情、自由な業界に進みつつある業種でもある、中央へ組合費を収める方法がいまの時代に合わない、
今後業界を良くするにはどうしたら良いのか実績を上げてこそ組合でもあるし、何がし手を打たないと将来どうなってゆくのか先が
思いやられる、全理連本部も思い切った宣伝力も必要、先に踏み出す時期が来ているようです。

将来があるのか?というと髪が伸びる限り無くならないでしょう、しかし大衆の人々が床屋離れしてしまう危険性はある、理容師
仲間で考えたヘァースタイルが世間に受け入れられたらの話、若い世代に逃げられるという傾向は今も続いているのだから
危機に陥るのは確実、自分たちがヘァースタイルを薦めても大衆が付いてこなかったら何にもならない、確かに顔そり技術は長い
経験と修練を積んでできるものでそう簡単にはできない技術、これは美容には無い、これらを活かすしか無いのです

ちなみに例を上げると最近注目されてきたバリアート、ようするにラインです、専用バリカンを使用してラインとか絵柄を入れる
技術、これは美容、理容で競合してやっているが美容はカミソリを使った技術はできないのでレザーズアートは無理、バリカン
だけでは髪の伸びが早く、剃ったほうが際立つし長持ちする、理容の方が優位です、ここから技術者のセンスの問題、
どれだけ理容師に応用力があるかでしょう、それから角刈りのような直下ハサミを駆使した技術、これら理容師でしかできない高度な
テクニック、そしてアイロン技術は今後の理容界を救うキーになる可能性もある、特に美容にないものをより専門的に推し進めて
伸ばす事が必要になるでしょうね、意外と悩んでいることのヒントは自分の近くに存在するものかもしれない。

●理容ブームは再来するのか?

ヒットは色々あるけど、再来は殆ど難しいところがある、新鮮感が無いというのが原因、目新しいスタイルが応用されてその時期だから
こそ、ブームになった、しかし少々は繰り返すところはあるようだ、大衆は昔のものにそうこだわりがないのが普通、でもレトロは意外と
見直されている、運動系でないことから目指すものがないのも現実かな、オリンピックなどもそう、目新しい目標がない限り発展性もないし、
新しいヘァースタイルに理容が絡んだ技術がないと厳しい、いまその絡みがあるのがアイロンパーマと斬新なカット、結婚式の顔そりエステ、
レザーアート、細かいニグロパーマ系、


アイビーカット、これも流行りました、サイドのアイビーカットは理容も関連の技術、考えてみれば沢山ありますよね、潮来刈りの再来は殆ど
皆無、運動系のスポーツ刈りもそう、モヒカンはどちらかというと理容分野、だが殆ど美容で行われているのが不思議、というより若者は美容で
しかできないものと思われている、理容師のやる気と行動力、先をみた応用技術が期待される、




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