パンチパーマ

 

過去大ブームを起こしたパンチパーマも進化して現在はいろんなタイプに
分かれてきた、ロッドパーマが時間が掛かるのでアイロンにも注視されている
しかし若者では本格的なくるくるパンチでないような感じにして欲しいと要望
そこで若い理容師もいよいよアイロンへ力を入れるように
なってきた












パンチパーマ 

本来北九州から広がったこのパンチパーマ、当時ロックグループ等の影響から長髪が流行、低迷していた理容業の救世主となった、ロック界もリーゼントが広まる、その後ジャニーズ系が大きなウエートを占めてきて、このパンチパーマという髪型姿は激減、ともすると化石の頭といわれるようになった、しかし時代は繰り返すと言います、興味を持つ若者世代も在るのは確か、その姿は
徐々に現代とミックスしたものに変わりつつある

同じパンチアイロンを使った技術では硬派(ハードパンチ¥7800円)と軟派(ソフトパンチ¥6000円〜6500円)に別れてきているのが現状、理容店としても完全に無くなるのには惜しい技術、特に剛毛が多い日本人ならではのアイロンを駆使したヘアーは必要、、リスクの多いハードパンチからソフトタイプに移行してゆくでしょう、この業界では後継者が無く、そのアイロンパーマをかけることができる年代が60歳以上になっている現実、

、過去へ残せるか?どうかのところまで来ている、要するに時代に取り残されない技術を投げている傾向がある、現状美容店は乱立状態でお客さんの取り合い、その競争に参加しては到底理容店では勝ち目は無い、理容業にしかない、顔そり、アイロン技術を広めておかないと、業界時代が落ち込んでしまうことになりそう、理容師も遠くばかり見るのでなくて足元をみて理容技術に専念したほうが良いと考える日々です、

一般的にはバック、上の画像はバックでないタイプ、サイド刈上げにてセンターパート(はっきり分けない)、所要時間は約1時間20分ぐらいで仕上がる、セットは非常に簡単、手櫛でOK、寝癖はほとんどつかない、アイロンは6〜8ミリ使用。1回転半巻き、アイロンは散髪2回に一回のペース、、中でカットして3ヶ月ぐらいは持つ、強毛、柔毛ともいけます、金額は部分の大きさで変わるがこのタイプで6000円也、このスタイルに関しては刈上げ部分とトップパーマの接合部は繋げている方法です、

かけ方としてはバックに巻いて自然にほぐれるタイプ、その流れにそって前にかける方法、これは要はつむじを自然に生かすやり方と逆にバックに強制する場合と色んな方式でかける、全面かけにすると年齢が若いとおっさん化するのでできればブロックタイプがお勧めです、パンチといえばぐるぐる巻きの印象が強いが現代では相当その姿が改良されてきている、


長い毛の場合(ブロック)

最近では2ブロックへかける要望が多くなってきている、長さと巻き方はすこし変わるが方法としては同じ、回転の巻き数でウエーブが変わってくる、日にちをおかなくても同時毛染めが可能、お店でもできるが、家で好きなカラーで同日に染めればOK,ロットパーマの場合は最低3〜5日おかないといけません、長めでかけてからアフターカットで調整する方法もある、毛自体のダメージは防げる、ハイブリーチでメッシュを入れるのも良いがアイロンとブリーチの合体は毛のダメージというリスクは伴う、


二グロは至難の技

一般的なパンチは二グロ(1.8ミリ〜3.3ミリ)で施術して、パンチ(4ミリ〜5ミリ)で行う、あとソフト(6ミリ〜10ミリ)のものをいう。一番手間のかかるのが二グロパンチ、巻く方もお客さん側も相当な根気と粘りが必要になる、特に熟練性が要求される、特に短髪での3回巻きは時間がかかるし難しいテクを要する、まぁまぁにかけてくれる店を探すのが問題!短髪でかけてくださいというと短すぎるので出来ないと言われる事が殆ど。


パンチパーマ(軟毛)増毛系

 


細毛の軟毛を多く見せる方法でかけています、かける前は相当薄さがわかります、こんなんでかけられるのかという感じもある、少しでも強く掛かると毛切れの元になるから細心の注意が必要、下部は普通の温度で上は温度を下げる、施術前の様子は余りにも薄く恥ずかしいからといわれたので外しました、アイロンの細さは3.3ミリで軽い2回転巻き半毛先は強く巻きこまなように注意、

¥6500円〜¥7000円



本格パンチはこれ 施術日 28年12月3日




施術前のお客様です、剛毛でとにかく大変な頭なんです、アイロンは5ミリを使用、ローテは
2ヶ月から2ヶ月半ぐらいですかねぇ〜、もうそれぐらい経つと毛は爆発状態です、堅い、多い、頭も
大きい、三拍子揃っています、空いた時間帯に来てもらいました

 



次にカットに入ります、思い切ってバッサリ切ります、コテは5ミリ使用、これで大丈夫です、
もっと短いのも色々ありますが短いのなら1.8ミリから3.3ミリ、
毛が2センチ5ミリから3センチぐらいならコテは5ミリから6ミリぐらい、あまりこの剛毛を短く切っても
毛が生えるのが早くなって長持ちしません、今の志向は短く緩く長持ちするが主軸です

 


とにもかくにも直毛で前に生えている、バックにするには抵抗が大きすぎる、それで長持ちするように
前に流してかけてます、これは元祖パンチ、歌手だった(清水健太郎)がやっていたのと同じタイプ、
のパンチパーマです、



 

次にパンチ液を塗布して約20分放置します、さぁ〜これから操作に入りますね、まず
後ろからかけてゆきます、区分別にぼちぼちやらないと訳がわからなくなりますから部分部分
で分けてかけてゆきます、例えば後頭部、サイド、トップ、フロント、営業的にはもっと早くかけるが
今回は撮影も兼ねると言うことで了解してもらい、テンションは緩め低い温度で時間をかけての
技術です、まず後頭部を終わりました




イスを寝かし一番難しい部分に入りますバックなら意外と簡単なんですが前向きだと
姿勢とか大変で根気が要ります、つむじ部分はイスを起こした状態でするので残しておきます、
難しいのはサイドからトップへの繋がり部分です、最近はパートははっきり付けないのが
普通です、



特には頭頂部をかけるとき自分の体をひねる姿勢が多いため、出来るだけ捻らないような
姿勢が要求されます、正対面の作業をしなければ疲れます



 

全体巻き終わりましたね、低温度では結構時間がかかりました、これで洗った時点の強さが決まります、そうばちばちのパンチでは無く少し軽めの感じになる、という事になります、巻き終わったら
その半分のウエーブになる、洗った時点でこんな感じになるには高温度でもう少し強くかけるか、
コテのミリ数を落とすとこうなります、そうすると二グロ(コテ1.8ミリ〜3.3ミリ)ってことになる












パンチはこの段々が特徴だがこれを無くす為に縦ラインに交錯させて仕上げる場合もあります、




 

シャンプーして乾かしたらこんな感じです、意外とやんわりしてますでしょ、このぐらいのウエーブが意外と長持ちするんです、パンチは洗ったら緩くなり、乾いたら強くなる特徴があります、反対にロッドパーマは洗ったらくるくるになり乾いたりセットすると緩くなる特性がある、明るい方の画像はフラッシュをたいたタイプで暗い方はノーフラッシュです











 
ソフトアイロンパーマ(増毛系)

施術日 28年12月4日

施術前の状態です、特には髪は細く軟毛で長くなると割れて薄さが目立つ、前回かけてから
2ヶ月〜2ヶ月半ぐらい経ってます、特につむじは薄く感じれるのでかける時巻き込み調整します、
まず大切なことはお客さんの了解を得ること、それから撮影に入ります






軽くシャンプーしてからカットに入ります、少し長めにしながら、大体3ヶ月分切ると
これぐらいになります、この長さだとコテは6ミリから8ミリを使用します、今回巻くのは6ミリの
一回半巻きで行います


 




此処で大切なのはつむじの処理、回転数を半巻き増やして行うようにする、そして一番割れ
やすいのもつむじ部分、寝癖も付きます、いかにかけるかで長持ちするか決まる


 



バックスタイルは前からかけてゆく方法と後ろから行う方法がありますが、僕の場合は
後ろから前へかけてゆきます、その順番は人それぞれです





 

特に注意点といえば両額の左右、薄い部分です、強くかけ過ぎない
ように熱を落としながら施術する、要注意ですね


 




シャンプーして乾かした状態です、バックにブラッシングしてゆけば
好みのスタイルになる、余り乾燥した状態ではブラッシングは禁じ手、
黒に近い紫のマニキュアの色が出てきています

 




手櫛でこれぐらいの感じになります、癖直しは湯を付けて櫛通りの良い
アーバンブラシ等で軽くブラッシングすれば毛量はかける前の1.5倍ぐらいに
なります、秘訣と言えば毛の濃い部分はすこし熱を上げて薄い部分は
低温でかけることです


 



右サイドからみたところ、良い感じにできた、上部は相当薄いが解消されて
いる模様、お客さんも喜ばれてアップしてええよって、、







これが最終の仕上がり状態、どうみてもグルグルパンチには見えない
ところがポイントとなる


 


ともかくこの1週間アイロンのお客さん多かった、有り難い事ですわ、感謝!!



 
パンチパーマ

掛ける前の画像です、毛量が多く掛けるには大変、




これから毛染めして仕上がりです



¥9000円(毛染め込み)




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