何故、何故、何故”!
●熟練理容師の技 不思議なものでパンチ全盛期から早や30年余り、時代は繰り返されてくるようだ、若者お客さんの思考も変わってきた、最近の傾向を 見ると、原因は若者のイケメンヘァーが多すぎて飽きてきている模様、、それに新規顧客の人は携帯を駆使して探したという人が殆ど、 地理も見てくるから説明をする必要ゼロ、こちらとしては非常に楽な時代になってきた、お客さんにどのようにして来られたのかと聞くと、 殆どが携帯でネット検索を入れて来られる、[三重県 アイパー] 〔三重県 パンチパーマ〕 [松阪 パンチパーマ] [松阪 アイパー]ここら辺が圧倒的に多い、店名を知っている方は[ジンブ理容]で簡単にホームページへたどり着けるのですが、、、 どこまでがアイパーでどこからがパンチでどれがアイロンパーマと言ってもはっきり解らないのが実情、名称から言うとパンチは少し 避けるところがある、しかしアイパーというのは意外と抵抗なく入り込める感じがするように思える、どちらかと言うとアイロンパーマは 若い理容師がやっている、ウエーブはロット感覚、元巻アイロンが多い、パンチは65歳〜70歳までの熟練理容師、しかしこの年代は 老年化して細かい仕事に無理がでてきて、やらない職人が多くでている、アイパーはまだその前の職人がこなしていた、これは もう殆ど化石状態、ポマードやチックが要らないといって流行となったが今では殆どかけるお客さんが居ない、 これらはどれも長所、短所がある、アイロン系パーマは薄毛だと増毛効果は大、硬毛化するので毛が硬くなる、しかし強く当てすぎると 痛み、毛切れの問題がでてくる、特に経験が必要で熟練を要するのがアイロン系パーマです、薄くなればなるほど低温度で施術しないと ダメージがあり、難しい、美容院ではやっていない店が殆ど、避けるべきでしょう、理容店でも最近では殆どの店が避けている傾向が あり、どこを探すかはネットぐらいしか無い、意外と簡単にできるタイプとレベル5グラスの超難度技術を要するものがあります この画像は中間行程、アイロンコテで巻き上がったところです、これから2液をかけ、時間待ちして流すといまの半分ぐらいの 弱さでできあがる、できあがったウエーブは何回洗っても同じ状態を維持する、これを巻き上げるには相当な根気と忍耐がいる、 現代では少ないことから反面注目を浴びている |
●レベル5クラスのお客さん、エピソード例 匿名、伊勢志摩地方からこられたお客さんでしたがどうしてもかけて欲しいという事で、受けました、とにかく道中で5軒ほど回ったけど 全部断られたらしい、伊勢にはいり、また断られ、やっと松阪まで来たと言う、確かに頭を見ると薄毛のまだらな感じの毛、傷んでいて それも超薄毛、普通の店なら断るのが無難でしょう、成功率が低く、2割ぐらい、僕の店でダメだったら諦めるとの話、専門とする店としては 断るワケにはゆかないので、すんなり受けました、正に人助け感覚でした、もしこんな状態でブリーチでも入っていたら厳しい、毛切れ確率 30&ぐらいですから、ちょうど年齢的にいうと30歳代、、 施術に入る、確かに難しい、薄い部分は温度を下げて(115度ぐらい)かける、すこし多い部分は120度、意外と早い時間で終わりました、 毛量がすくないので短時間で出来たわけ、ニグロなどの技術だと45分から60分かかる場合もある、普通上が薄く横が多い毛量だと サイド刈りあげトップを巻き込むと増網効果もあり、上が倍にみえる、しかしお客さんをみてみると横もむらむらな細毛、何とか かけられたのでお客さんも感激、僕としても結構楽しくかけることができました、普通の人の毛なら大体130度 前後でかけます、アイパーにもレベル5はあるが最近ではソフトパンチで施術することが増えている ←同じタイプのソフトアイロンの一例 |
●遠隔地から来られるお客さんがみえる訳 最も気使うのが遠くからお越しのお客様、遠くは海外にも及ぶ、?何でだろう、海外にはアイロン技術が無いので日本で かけるしかないようだ、それも外人さんがするのではなく、日本人が多い、日本で頭をしていて海外に赴任、転勤される 人がほとんどを占める、僕の店では主流はアジア圏内、特には大手の会社、日本へ帰ってきた時に頭をしておこうという 訳です、近隣国では中国が多いですね、 国内では沖縄、パンチが多いし、若者もかけるらしい、店もたくさんあって、特に成人式なんかには相当混雑していると言います、 僕の店でも関東の人もきますがやはり関西でしょうか、工事現場でこちらに働きに来られる職人さんは何のためらいもなく、 アイロンをかけられる、それだけ関西はパンチに馴染みがある、それと志摩、尾鷲、漁場の人が多くみえます、 出来れば暇な時間帯に来て欲しいのですがそう上手くもゆきません、悩むところです、若いお客さんはいちいち店を探すことを 嫌う傾向があるんです、探せば自分の住んでいる地域にもまだまだありそうだが何でもかんでもスマホとか携帯とかとか で検索をする傾向にある、口コミで聞き合わせるのが面倒だというのだ、若い理容師はホームページを持っていても アイロンの特殊な技術はあまり進んでやらないし、 やれる年代は自分でホームページを作れない、業者にやってもらっても更新をしないのでロボ検索に引っかからない、確かに 年代的にパンチができる理容師の世代は65歳から70歳台、年齢が増すと常連さんが減ることを嫌う、前向きに仕事に励まない という姿勢に代わって来ているような所があります、ぼく自身、連日特殊が続くと結構しんどい年齢になって来ているハズなんですが 意外と面白いという気持ちがある限り大丈夫だと思う、楽しく仕事ができるって結構幸せに感じます ●ドライブもまた楽し、 先日3人パーマのお客さんがいた、誰が遠くから来ているんだろうと言う話になり、私が一番遠いでしょ、大紀町のお客さん、 1時間20分ぐらい掛かるからなぁ〜って、もう一人、三瀬谷からのお客さんが参った、60分ですからね、しかしそこでもうひとり 若い子がニヤリ、僕は愛知県ですので2時間半以上はかかりますのでと軍パイが上がりました、有難いことです、そのお客様、 休みの日にゆっくりドライブしながら頭をしに来るのが楽しみとか、2ヶ月に一回のローテーション、松阪で頭をして美味しいラーメン を食べて帰るんだという、 年齢は38歳、上部はソフトアイロンをかける、6ミリの一回転半巻き、サイドは2ブロックタイプの 超借り上げ、後ろのヤン毛は伸ばしている、これで¥6500円成り、高速代を含め1万以上かかるが1日十分楽しんで過ごせると言う、 パチンコなんかで負けるよりは結構充実の1日になるんだと語ってます、 |
●超薄毛のパンチ操作とは そんな毛はかけないでおいたら良しとしたものの要望があれば勝負したい気持ちになるのです、所要時間はあんがい短時間で済みます、 しかし熱の変化は多く、温度を変えながらの施術となる、サイドや下部は借り上げの場合というより、これは刈り上げが最適、上の部分が 多く見えるので増毛になります、接合部は温度120後前後、上に上がるたびに薄くなるからその分、温度を下げながらかけてゆく、天頂部が 最薄毛部分では90〜100後前後でかけてゆくわけですから低くなればなるほどテンションは緩め、これは経験がないと難しい、特には 毛染め、ブリーチなどしている人なら高度な技術を要する、危険極まる操作になる、 ●パンチをかけてもらったが1回目と2回目ではかかりが違う 一ヶ月でかけるのと2ヶ月置いてかけるのは相当違います、それに短髪とすこし長い目の毛でも違う、かけるローテーションが早いと前回 かけた折込部分が残っていて、ようは2度がけになる、3度がけになるとうまく巻き込みができず、最初の時のウエーブが少し違う感じに かかるということ、2ヶ月置いてからかけるのではカットして前回の折り面が残らず、最初のウエーブが再現できます、だから中間で一度カットを したほうが良い、しかしカットすると長持ちしなくてセットが思うようにゆかない、ここが難しいところ、その場合、中間カットは程々が無難ですね ●一度流行ったものはもう二度と来ない おそらくそうでしょう、過去にこだわると進展がないのは事実、それでも世の中は良くできたものでまったく無くなるという訳でも無い、 攻めるという幅が無くなるのです、そこにはやっぱりなにがしは残るが形を変えて現れるのがある、例え減ったといえ競争力が問題で 、する人が少ないと需要も少ないそのバランス、供給は技術人で需要は顧客と言う話になる、何がし一本を極めれば食って行ける 計算、範囲内で何かを優れればそれは長い経験と極限の技術が必要、いますぐそれに力を入れても無理なものでもあります、 普通難しい注文であればそれこそ普通の職人は断るという方向に逃げてしまうのが当たり前、みすみすうまくできない確率なら やらないほうがまし、危なっかしい仕事は断るのは必至、幅が狭く、一定のラインで仕事をこなさなくては成功率が低い、でも 上手く行ったら互いに喜びも大きく嬉しい、とにかく楽しみながら仕事をしないと成功は無いかな ●無理なものでもやってみたい 一番難しいと思ったのはハゲの状態でのパンチ操作、どこへ行っても断られ続けやっと此処へたどり着いたというお客さん、 上手く行かないのも解るけど、できないことは無いと思うんでとにかくかけてくれたら良いとの話、確かにどこかでパンチして半分近く 毛が切れている状態、薄毛なんでもうひとつ、悲惨な感じを受けた、上手くゆかなければ坊主覚悟で施術してみた、まず毛切れ部分は カットして新毛にかけることにする、薬液は薄めで 塗布、量が多いと癖毛になり困るから、放置時間タイムは短め、施術に入る、まず薄毛でも少し濃い部分もあるから、まず少し濃い 部分からアイロンに入る、温度は中低温度(120〜130度)でかけてから、もつとも薄い部分をもっと温度をもっと下げて行う100度 前後ぐらい、薄くて細かい巻きこみ部分は微妙な感じなので老眼鏡をかけるようにした、少し濃い部分と超薄い部分と同じ温度で かければ失敗に繋がるでしょう、お互いの思いでかけた超ソフトパンチに手応えはあった、感動を共にしたって感じでした ●何故いまなぜパンチパーマなの? 現状の傾向は何故?ピコ太郎人気が要因と思われる、若者が興味を示しているのがこの特殊パーマ、しかし問題もある これは美容では出来ないし、理容の技でもあること、それと若い理容師は殆どが経験不足、対応できるにはすこし 時間がかかるでしょう、できる職人の年代は限られているのが現状です、要するに需要があっても供給が追いつか ない現状で困ることになること、最後のパンチ職人が60歳から70歳前後になっており、やりたくても出来ないと言うことなんです、 いま出来る人があっても新しい顧客を求めていないという現状化にあることも事実なんです、要は出来ても新しい顧客はやらないと 言う話なんです、年代的にやる気の無いって感じかな、子供らも自立してもうこれからは食べてゆけば良い、難しい仕事をする 意欲がうせている年代、まず第一に常連の顧客が最も大事で、新しいお客さんをこばむ傾向にあること、時間のかかる特殊パーマは 避けるわけです、曜日によってとか忙しい時間帯、土曜日曜日にはできかねる訳です、 それと従来のチリチリパンチではなく、代わったヘアーでのソフトアイロンが主流となっているからなんです、その意向を踏まえて 相談するだけで10分はかかるし、要望が複雑になる一方、例えばモヒカンウエーブパンチだとか2ブロックアイロンパーマなど サイドがストレートで後ろやつむじをウエーブにしてフロントを巻着込むとか 昔の技術では無くなってしまっている事です、若者は(それだったらええじゃん)というようなパンチでないと通用しないんですよね、 世の中スマホ、ネット時代に入っているわけですから、それにも対応できていないといけないし、ホームページ作成とかフェースブック 、ツイッターなどできる年代の職人にしては対応能力が無いという話になります、時代は繰り返すと言いますが形を変えて復活して 来るものです。 ●今時のパンチとは、今後の展開とは 理容師が推奨しているのがソフトアイロンパーマです、ソフト感を求めたヘァースタイル、ハードパンチは消えゆく傾向にある、でも 伝統のパンチパーマはまだ意外とやっているひとが居るのは事実です、問題は値段です、いまで7000円から8000円の高額な 料金が当たり前、労働力からみれば当然な値段かもしれないが若者には高すぎるのがネック、これが4000円から6500円位まで 下げないと長続きしませんよね、若者に支持されない限り残ってゆけないし、現状のかける年代ばかりでは消えゆくばかりというのは 目に見えています、 それと「施術時間が長過ぎも問題、最低1時間弱にすべき、ハーフタイプはそのぐらいで出来るが本格パンチだと最低二時間 以上はかかる、これをもう少し短時間にしたい一時間半から2時間ぐらいまででゆけないことはない、熱をかけ、待ち時間は半分に なるし、時間待ちで顔そりをするとか所要時間を削るようにするとか、いろいろ省くことが出来るはずです、セットはドライを中心に 時間アップして速く仕上げる、本職なんだから面倒くさい細かい仕事を避けるのは考え物、お客さんの要望に応えるべき対応をして ゆきたいものです。 |